2016年6月10日金曜日

速報結果を受けて、選挙活動がさらに活発化し始めた。特に上位を目指す選対は、集票目標数の大きさと、その入力に要する作業時間の確保もあるため、今週がひとつの山場となるだろう。
さらに、巷間予測されていたのとは異なる状況も報告されており、その辺りを中心に、現時点での概況をまとめてみたいと思う。


モバイル・モバメ票
今回、新たな投票回路としてモバメが注目されているが、思ったほどに勧誘が進んでいないケースが多い印象である。そもそもモバイルですら、全グループの投票を完全に徹底出来ている選対がどれくらいあるだろうか。選対内アンケートの回答も100%実行されていると考えるのは危険だから、少なくとも1~2割くらいは割り引いて計算しているはずだ。
ましてやモバメは、さらにハードルが高い。モバイルを5回登録した上にさらに5回の登録を行うこと自体、作業量としてヘビーである。1人当たり1時間掛かった とか、迷惑がられた という体験談もある。
単に手間暇だけの問題ではない。いまや携帯は、単なる通信機器を超えて、極めてプライベートなツールである。実際にやってみると、それを侵害することに抵抗や罪悪感もあるだろうし、1人で何十人もの友人知人に10票ずつ投票してもらうことは、そう容易なことではない。
しかも、増えると言ったところで条件はみな同じであるから、せいぜい言えることは「結局資金力と機動力のある選対が有利 」ということぐらいで、それとても戦況としては十分な見方ではなく、投票券取引きの状況にも注目しなければならない。M・M(モバイル・モバメ)の目論見が外れれば、自ずと投票券の検討に向かわざるを得ないからだ。


投票券(投票シリアルナンバーカード)
6月5日現在での取引相場は、およそ800(~800円前半)である。稀に700円台というケースも聞く。これは、昨年同時期に比べて、50~100円程度安い900円付近での出品もあるが、落札はまだほとんど出ていない。
本来、通常盤の大量申し込みキャンセルによる投票券の減少を考慮して、もう少し高値が付くという予測もあったが、実際にはそうなってはいない。その原因としてまず考えられるのは、「票余り」である。明らかに、昨年ほど票が売れていない気配がある。その理由として、選対の財政状況を指摘する声は多い。選対は常に高い目標値を設定するので、多少なりともインフレ傾向に向かうはずなのだが、それに抑制が掛かっているとするなら、資金的要因以外には考えにくい。(もう一つ「選挙に対する関心や熱量が低下した 」という仮説もあり得るが、速報に多くの新世代メンバーがランクインしていることや、速報投票の傾向が強まっていることなどから、それは考えにくい)

仮に少なからずの選対が昨年ほどの資金力を持ち得ていないとするなら、主に次の要因が考えられる。
  • 昨年のバブルとも言えるインフレ戦況のしわ寄せが来ている。
  • 選対が乱立して組織がサイズダウンした。
特に「資金力に難あり 」と早期に判断した選対は、モバイル・モバメ重視戦略でスタートしたケースも多いだろう。しかし、前項で指摘したような「M・M10票の壁」にぶち当たった選対では、投票券への一部シフトを検討し始めているところもあるのではないか。その結果は、1週間もすれば、取引相場・取引量に必ず現われてくるはずだから、注目しておきたい。
また、上記のような要因から、昨年と同レベルで太オタが参戦するメンバーには有利な戦いになる可能性がある。


ボーダーラインと目標値
注目されるボーダーラインは、3箇所ある。神7選抜(16位)アップカミング(80位)であるが、それぞれ微妙に異なる要素をはらんでいるので、ひとつひとつ見ていこう。

◎選抜(1~9位)
6月2日更新の「速報結果分析」でも指摘したように、6位柏木由紀7位岡田奈々の間に6000以上の差があり、この壁は最終結果でも生じてくる可能性がある。速報7位以下でこの壁に近づける可能性が高いのは、昨年までの実績から判断すると、宮脇咲良島崎遥香にゃんにゃん仮面小嶋陽菜である。この3人を含む9人で、一桁台の順位争いとなる公算は大きい。さらに絞り込むと、指原柏木渡辺山本松井5人は硬いとして、残り2枠を須田宮脇島崎にゃんにゃん仮面で争うことになる。過去の最高得票数からすると宮脇島崎が優勢となるが、今年神7を目標としている須田や、これまで速報重視でなかったのに11位に差して来た小嶋陽菜も、可能性がないとは言えない。須田の最高得票数は48,182票。小嶋陽67,424票)

◎選抜(10位~16位)
暫定7位岡田奈々以下の面々は、最終結果では10位台に並ぶ可能性が高いが、暫定アンダーから伸ばしてきそうなメンバー横山小嶋真武藤古畑もいるので、何人かは選抜を逃すことになるだろう。谷真理佳も、昨年爆上げしてきた組織力手法と熱量を考えると、決して無視できない存在である。
それに対し、今回初めて速報で選抜圏内に爆上げしてきた竹内彩大島沖田川本込山辺りがどのくらいの馬力があるかは未知数であり、上記5人との混戦は避けられないだろう。
そのような状況(今回初めて選抜ボーダーを争う選対の馬力水準)から、16位ボーダーはやや下がる可能性がある。昨年の16位44,637票だが、2~3000票程度下げるか、40,000を少し割る可能性も無くはない。(※1)
一方で、1位争奪に参戦するメンバーは、20万超えする可能性が現実味を帯びつつある。(※2)
つまり選抜は「上位インフレ下位デフレ」となるのではないだろうか。

(※1)初選抜を狙う激戦が票数を押し上げる可能性もあり(だとしても昨年ベースくらいか)、いずれにしても最も熱いゾーンになることは間違いない。
(※2)柏木、山本彩、宮脇、島崎らは、大きく増やす要因がいまのところ見当たらず、現状維持か、あるいは減らす可能性も無くはない。


◎アップカミング
80位ボーダーは、すでに速報の段階で下がる前兆はあった。それはひとえに、80位ボーダーを狙う選対の規模と馬力である。
まず、今年80位ボーダーを狙ってきた選対は、去年までは圏外だったり、選対乱立とともにあらたに形成された選対が多く、まだまだ規模、資金、戦術 が整っていないところも多いだろう。それを最終結果までに劇的に改善することは難しく、従ってアップカミングの平均得票数は、前年を「やや下回る」と予測する。12,000票台)
もちろん、実際に戦っている選対が「下回る」という予測を立て、それに従って動くことは無い。そこにインフレ要因があるにはあるが、「それが働いて、やっと12,000台」という予想である。


ランクインは何人入れ替わるか?
まず、暫定81~100位で、最終結果でランクインする可能性が高めなのは、大和田南那藤江れいな木本花音斉藤真木子4。それに続くのは、市川美織後藤楽々辺りか。
そして101位以下から爆上げの可能性があるメンバーとしては、田野優花東李苑山内鈴蘭佐藤すみれなどがよく挙げられる。NMBHKTNGTは、よほど巧妙に隠れ戦術を行っている選対でもない限りは、名前を挙げることは難しい。
つまり、昨年18人だった速報落ちが、今年は10人以内に収まる可能性があるわけだ。
しかし、選挙というのは多分に心理的なものであるため、「そうであれば今年がチャンス!」とばかりに馬力を掛けてくる選対もあるかもしれないので、決して油断が出来ないのが総選挙である。(とは言え、やはり組織力・資金力を考えると、それほど劇的な入れ替わりはないように思われる)



以上が、本日現在での戦況概況です。
これは予想ではなく、あくまで概況と、そこから現時点で可能な推論です。アタリハズレが問題ではなく、総選挙活動がどのように推移していくのかの参考になれば嬉しいですし、総選挙というイベントをより楽しむためのテキストとしてお読みいただければ幸いです。開票後に再度お読みいただくと、「あの時はこんなことを言ってたんだな」と笑ってもらえるかもしれません(笑)。
戦況に変化が見られ次第、また更新する予定です。
制作:48ジャーナル編集部 


http://blog.livedoor.jp/journal48-portal/archives/7064819.html




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